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石路の花
ツワの花については、2010年の11月に取り挙げたので再度はふれませんが、次の俳句に接したので一言記しておいたいと思います。
   てふ
    蝶の黄を 淡しと思う 石路の花       播水

黄の蝶とは、ツワ花の時期であれば、「キチョウ」のことと思いますが、キチョウの黄色よりもツワブキの花の黄色が遥かに濃くて、キチョウそのものが淡く見えた。
特に秋の小春日に輝いて咲くツワブキの花は鮮やかな、輝く黄色で、まばたきしたくなるほどです。
この句を詠んで、直感的に納得した句でした。一瞬の写生の句で素晴らしいと思った。

播水(ばんすい)さんは、五十嵐播水で、明治32年姫路市のお生まれで、お医者さんです。2000年に亡くなられていますが、病院は神戸にあったので神戸の句会を長年主宰されていたそうです。
俳句に興味をもたられたのは、京大の学生にときに高浜虚子の俳句の講演会を聞いて感銘されて、虚子の門下生として歩まれた方です。

私の庭のツワブキの花にも、時々「キチョウ」が来ていますが、我が物顔にツワブキの花を占拠しているのはアカタテハです。多いときは、キチョウ、ツマグロキチョウ、キタテハ、シータテハなどが群がっていることがあります。

ツワとアカタテハ
石路の花_e0140695_1652860.jpg

by tjirocyo | 2013-11-26 16:05


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