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お断り
当プログは、私の記載目標を達成したので中断中です。

新しいテーマを検討していますが、なかなか思いつきません。
ブログのタイトルから言えば、日々思ったことをつれづれなるままに書こうかなと考えています。

再出発するときは、全ての記載は削除して、出発するつもりです。
# by tjirocyo | 2014-09-03 11:09
しぐれ
一昨日、菜園の様子を見に行った。先ほどまで日が射していると思ったのに、収穫のすんだたんぼに次々と雲が流れて来る。その雲が日をさえぎるとさっと暗くなり、灰色の空から冷たい雨が音もなく降りだした。

しぐれ・時雨は、初冬の時期に降る雨だと言われます。秋雨でもなく、天気雨でもなく、霧雨でもみぞれでもない。今週は、ずーっとこの雨が続いた。

時雨は、北海からの季節風によって雲が次々と流されて行くときに、降ったり、曇ったり、晴れたりしながら、音もなく静かに降る雨である。

九州北部地方は、もう冬がそこまで来ているようだ。冬の銀色の陰鬱な空に変わり、日々に冬の景色を深めてゆく。

時雨は、秋から冬に変わる頃に降る独特の雨である。初頭の雨である。
時雨は、俳諧では秋の季語てなく、冬の季語とされているのは頷ける。
しかし、これは、後の世のことであろう。平安時代の歌には、紅葉とともに歌われることが多かったようです。
芭蕉の時代は、冬の季語として詠まれている。

時雨は、定めもなく、急に音もなく降るところから、人生の流転→無常の定めの思い、もの悲しさにもつうじる。
このことが、芭蕉の時雨の旅立ちだつたのでしょうか。

    旅人と わが名呼ばれん 初しくれ         芭蕉
# by tjirocyo | 2013-12-01 11:12
石路の花
ツワの花については、2010年の11月に取り挙げたので再度はふれませんが、次の俳句に接したので一言記しておいたいと思います。
   てふ
    蝶の黄を 淡しと思う 石路の花       播水

黄の蝶とは、ツワ花の時期であれば、「キチョウ」のことと思いますが、キチョウの黄色よりもツワブキの花の黄色が遥かに濃くて、キチョウそのものが淡く見えた。
特に秋の小春日に輝いて咲くツワブキの花は鮮やかな、輝く黄色で、まばたきしたくなるほどです。
この句を詠んで、直感的に納得した句でした。一瞬の写生の句で素晴らしいと思った。

播水(ばんすい)さんは、五十嵐播水で、明治32年姫路市のお生まれで、お医者さんです。2000年に亡くなられていますが、病院は神戸にあったので神戸の句会を長年主宰されていたそうです。
俳句に興味をもたられたのは、京大の学生にときに高浜虚子の俳句の講演会を聞いて感銘されて、虚子の門下生として歩まれた方です。

私の庭のツワブキの花にも、時々「キチョウ」が来ていますが、我が物顔にツワブキの花を占拠しているのはアカタテハです。多いときは、キチョウ、ツマグロキチョウ、キタテハ、シータテハなどが群がっていることがあります。

ツワとアカタテハ
石路の花_e0140695_1652860.jpg

# by tjirocyo | 2013-11-26 16:05
重陽の節句
重陽の節句は、陰暦の9月9日ですが、新暦の10月13日にあたります。
重陽の節句は、五節句の一つです。この五節句は、江戸時代に定められた式目(祝事)です。
   3月3日は、上巳の節句で、桃の節句や雛祭りとも言います。
   5月5日は、端午の節句で、子供の日とも言います。
   7月7日は、七夕の節句です。単に、たなばたと言っています。
   9月9日は、重陽の節句です。またの名を菊の節句とも言います。

重陽の節句は中国から伝えられた文化であり、中国では、奇数は縁起がよい陽の数字とされ、一番大きな9が重なる9月9日を重陽の節句と名付けました。
陰陽の思想では、奇数が重なる月日は陽が強すぎるため不吉とされ、それを祓う行事が節句のは始まりです。その後に、陽が重なることは吉祥とする考えに変わり、祝い事になったのです。

日本の現代では、重陽の節句以外は子供を中心とした行事で、庶民の間で広く行われています。重陽の節句だけが、殆ど見られないのは何故でしょうか。

その第一の理由は、重陽の節句は平安時代に天皇家と公家の行事として宮中で盛んに節会が開かれたようです。江戸時代は、重陽の節句は武家の祝日であったことから庶民の間に広まらず、明治維新によつて国民行事になりきれなかったと思われます。

その二は、暦が陰暦から太陽暦・新暦になったことにより、新暦の9月9日で菊の花は咲かないのですたれてしまったのではないでしょうか。他の四つの節句は新暦で行っても大きな季節的要因によるずれがないからでしょう。わずかに、農山村や庶民の中には、秋の収穫祭の一つとして『栗の節句』として、栗ご飯を炊いて祝う習慣が一部に残っているようです。

重陽の節句は、別名『菊の節句』とも言われます。
宮中行事では、天皇以下公家が紫宸殿に集まり、詩を詠んだり、菊花酒を飲んで穢れを祓い、長寿を願いました。また、宮中の女性は、菊の花に綿を被せて菊の香りと夜露を浸み込ませて、その綿で身体をなでたりして健康・長寿を願ったのではないでしょうか。
このように中国では、菊の花は不老長寿の薬としての信仰が強く、また、観賞用としても食用としても用いられたことにちなんだのでしょう。

芭蕉の「奥の細道」に次のような句が載っています。

     草の戸や  日暮れてくれし  菊の酒

     山中に   菊はたおらぬ    湯の匂

最後に、菊や九九にまつわることを記します。

  第一に、菊の花は、皇室の紋章であり、菊の花は、桜と並んで日本の国花
  です。

  菊花展が、庶民の園芸として秋に各地で催しされています。

  食用菊は、東北の秋田、山形、青森を中心に伝統的に栽培されています。

  秋の収穫祭に合わせて、「お九日(おくんち)」のお祝いとして、長崎おくんち、
  唐津おくんちが有名ですが新  暦の十月に行われています。
 
  「救急の日」は語呂合わせで9日に、1982年(昭和57年)に厚生省と消防
  庁が救急業務や救急医療への  理解を深めるために、実技指導を行っ
  ており、11日まで救急医療週間としています。

  温泉の日として、大分県九重町が制定。町内に多くの温泉が点在し、「九重
  九湯」と言われている。

  京都の上賀茂神社では、重陽の節会が行われ、無病息災のための神事が
  おこなわれている。
# by tjirocyo | 2013-10-24 12:03
中秋の名月
本日は、仲秋の名月です。旧暦の8月15日あたり、全国的に秋晴れのようですから十五夜お月さまが全的国的に見れることになるでしょう。
今年の名月は、お月さまがほぼ真ん丸になる、8年毎に現れる、『完全な満月』です。

仲秋の名月は、一般的には、「中秋の名月」と書くことが多いと思います。
仲秋と中秋とはどう違うのでしょうか。
仲秋とと書いたときは、旧暦の時代の使われた正式な呼び名だと思います。すなわち、旧暦の秋は、7~9月を言い、7月を初秋、8月を仲秋、9月を晩秋と言った。8月は、1年の中で空が澄みわたり月が明るく美しいとされていたため、観月の催しか開かれたので名が残っているのだと思います。

中秋とは、秋のちょうど真中という意味で、やはり8月15日ということです。太陽暦で言えば、9月15日と言う人もいますがそれは間違いだと思います。

名月は、十五夜でしょうから、すなわち満月になるわけです。
したがって、中秋の名月は、8月15日の十五夜の満月ということで、これは旧暦のことですから、現在の太陽暦で言えば、9月19日に該当します。今年は、9月19日が応答日ですが、毎年同じだとは言えません。毎年変わります。ちなみに、2014年は、9月8日にあたります。

仲秋のころに芋が収穫できる季節ですので、「芋名月」とも言われます。特に、江戸時代になると収穫祭として広まったようです。稲の収穫ではなく芋類を収穫ですので、作物としては畑作の収穫祭ですね。

私の田舎でも、芋、トウモロコシ、ナシなどの果物などが飾っていました。また、余裕のある家庭では、サツマイモを1cm強の暑さに輪切り、練った小麦て包んで、蒸かし団子にして飾ることろもありました。(この団子のことを、「いきなり団子」と言っていました。)

我が家では、野に行きススキを刈ってきて、サツマイモとススキでささやかな観月いたしました。
今夜の名月が上手に撮影できましたので、追記して満月を載せます。

2013年9月19日の仲秋の名月(20時頃撮影しましたので、真ん丸です。)

中秋の名月_e0140695_11352268.jpg


初収穫のサツマイモ                    ススキ
(飾る前に単品で撮影しました。)
中秋の名月_e0140695_1415577.jpg中秋の名月_e0140695_1135342.jpg



翌20日早朝の残月

中秋の名月_e0140695_11393037.jpg

# by tjirocyo | 2013-09-19 12:01