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初夏の花・フウラン(風蘭)
梅雨の終り頃・初夏の花フウランが咲きました。
白い小さな花ですが、木の枝に吊るしていますので見落とすことが多いのです。夕方に盆栽の水遣りをしますときにどことなく甘い香が漂ってきますので、ふと臭いの方に目線を向けるとフウランの開花に気づきます。昼間は匂い弱いので、気づかずにいることが多いのですが夕方、やや暗くなるとスズメガが蜜を吸いに来たり、白花が目立つために気づきやすくなるかと思います。
写真は、夕方気がついて明日撮影しょうと思って翌日は忘れを3~4回繰り返してやっと撮影したものです。写真は、夏場は暑いので寒冷紗の中に移動して管理しています。


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フウランは、中国、朝鮮半島、日本は茨城県以西の本州、四国、九州に自生する着生するラン科の植物です。花色は、白が多いですが、見たことはありませんが、紅(桃)、紫、黄色もあるようです。
非常に生長の遅い植物で、一枚の葉が発生して一枚の葉として展開するまで4ヵ月かかる。そのためか自然の株少なくなり、希少植物になりました。
『富貴蘭』は、フウランの変異種です。富貴蘭は、フウランの葉の斑入り,葉芸を楽しむ種類を日本冨貴蘭協会に登録されたものです。
独特の水苔による高植え、鉢も豪華な絵柄をつけた蘭鉢に盛り上げて植付けをして鑑賞します。
これは、徳川幕府第11将軍家斉が愛育したことで大ブームとなり、参勤交代の折に大名が大名駕籠に下げて通行したという記載もあります。

フウランは、着生する、寄生する、性質を持っていますので特に用土を必要としないので鑑賞する方法も多彩です。

私は、天然の状態では木や岩に着生して生活していますので、枯れた木の根に着生させて木陰に吊るして育て鑑賞しています。
ラン用の高鉢に水苔を巻き上げて鑑賞するも良し、水苔の玉を作ってそれに水苔で十文字に結び着生させて吊すか、受け皿に乗せて鑑賞するも良し、軽石に植え付ける、へゴに着生させるも良し、用土や肥料も特に必要でもないので、百人百様に楽しむことをお勧めします。

最後に、フウランの花は、1本の花茎が4~5本の花茎に分岐しその分岐した先端に花を咲かせます。花は、よく結実しますので、自然実生を楽しむことも出来ます。種を親株の根の周りに播種する。または、ラン科の石斛の根本に播種する野も風蘭と石斛とのコラボレーションを楽しめると思います。


写真のフウランもすでに実を数個つけていますので、来春に播種して楽しみを増やそう目論んでいます。
by tjirocyo | 2009-07-27 11:56


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